4-5.いろは歌と50音表

◇「いろは歌」は空海が作ったのではないかという説も有りますが、事実はどうであれ、そう考えることは実に楽しいことです。47文字をそれぞれ一度だけ使って意味のある歌にするには、現在のスーパーコンピュータにやらせても簡単にはいかないでしょう。そんなことができるのは、偉大なる弘法大師様だけであろうと昔の人々は考えたのです。

◇日本語は「50音表」でも明らかなように、A I U E O のの母音と、子音 K S T N H M Y R W とを組合せて5行10列のマトリックスで形成されています。

◇同じような言語は古代南インドにもあったそうです。日本語は数こそアルファベットに比べると多いのですが、このような図表にすると理路整然としていて綺麗です。またワープロ入力時に仮名変換の他にローマ字変換が可能となるので大変便利です。 ( 例: KOTOBA → ことば → 言葉 )

◇現在、私たち日本人は、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字それにアラビア数字など多種類の文字を同時に使用しています。横書きにすれば数字や計算式も含めて、それらを違和感なく表現できるので、最近は横書きの国語辞典も出版されています。

◇しかも、漢字は象形文字やその組み合わせが多い表音文字であるため、見るだけで理解しやすいので、長年にわたる漢字学習の苦労も忘れさせてくれます。
◇ワープロソフトの進化により、仮名やローマ字入力で漢字変換が可能となりました。また、たとえ同音異義語があっても、文章の前後関係から推理して、最適なものを見つけ出してくれるので大変便利になりました。
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