今の日本の学校教育は知識偏重主義で、多くの事柄を覚えることに力点が置かれ、記憶力と同じパターンを繰り返す能力がテストされているに過ぎないのではないでしょうか?

 今後の日本の将来を思えば、今すぐにでも創造型教育の方向に転換すべきでしょう。そして、初めて出会う問題や自分自身の内部から湧き出してくる疑問に対して、じっくりと取り組めるような教育環境を整えることが大切であると考えます。

 大学の理工系志望の学生が減少しているそうですが、初等教育段階で理科の実験をなおざりにしている限り、その現象は止まらないと思います。自らの手を使った具体的な体験を通しての実験や観察が何よりも基本となるのです。「受験を重視するからといって実験を軽視してはいけない」のです。

 知識と智慧という視点から現代の我々と古代の人々とを比較してみると、知識についてはやはり教育のおかげで、我々が確かに勝っています。特に近年はコンピュータの利用でその量は飛躍的に増えています。個人的なレベルで見ても、社会的なレベルで見てもそう言えるでしょう。

 この知識についてはコンピュータに任せるとして、人間は何をすればよいのでしょうか?・・それは智慧を働かせることです。古代の人は自分で家を建て、畑を耕し、狩りをし、魚を捕り、生地を編んだりと全て自給自足でした。ですから智慧は相当幅広く身についていたはずです。
 それに比べて現代人は分業による生活をしているので、智慧はそれほど身についてはいないのです。多少甘くみても智慧については、古代人も現代人もたいして差はないのではないでしょうか。
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