日本の武道には「心・技・体」すなわち「心磨技練体斉」という伝統的な教えがあります。簡単にいえば精神を磨き、 技術を訓練し、身体を鍛えなさいということです。ただ単に精神力だけではダメ、技術力だけでもダメ、もちろん体力 だけでもダメ、これらの三つの力がバランス良く整って初めて目的が達成できると教えています。

 仏教の教えに「三密」(身密・口密・意密)というのがあります。身口意(しんくい)の三つの道筋から悟りを開こうと するもので、これも心技体に通じます。
それは体=座禅を組んだり時には苦行を行い(身密)、技=口で念仏を唱えて(口密)、心=ひたすら信心を持つ(意密)と なるわけですが、これらは鎌倉仏教の成立過程で、得意とするどれか一つの密を強調することによって各宗派に分かれて 行ったことに通じています。
( 身密=禅宗、口密=日蓮宗、意密=浄土真宗)

 現在の学校教育においても、知育・徳育・体育が三位一体となるように考慮されていますが、要するにこれも武道や 仏教の教えを基本にしているとも言えましょう。
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