ここでは幼児期から初等教育までの発達段階に沿いながら、絵とことばの関係について考えてみたいと思います。

 1.先ず幼児期で「あれなーに、これなーに、どうしてそうなるの…」と言った質問をするようになったら、いい加減な対応をしないで、ちゃんと答えてあげることがポイントです。そうしないと思考が最初に芽生える大切な時期に、その後の創造性の芽を摘んでしまう事になります。
(見たものからことばを探している)

 2.次のお絵かきの時代のポイントは、ただ絵を描いて終りにしないで、できた絵を人に見せてことばで説明させることです。
(絵からことばへ繋げることで、右脳から左脳への橋渡し訓練ができる)

 3.絵本の時期に大切なことは、大人が読んで聞かせることです。子供は聞きながら絵を見てイメージを更にふくらませます。次に子供が文字を読めるようになれば、今度は一人でたくさんの絵本を読めることになります。
(前半はことばから絵へ、後半は絵からことばへと繋がる)

 4.絵日記は絵を描き、ことばで説明することを習慣づけることにより、右脳と左脳とを情報が行き来する訓練となります。大脳生理学的には左に90度倒した新絵日記スタイルをお薦めします。
(左側に絵を描き、右側に横書きで文章を書く方式)

 5.算数の文章問題を解くときは絵図にすることから始めるのがポイントです。小学校二年生ぐらいから算数に文章問題が登場しますが、文章から直接的に式を考えることはしないで、一度、図解して見て、それを見ながら式を導けば簡単です。なぜなら右脳の力を動員できるからです。

 6.図形問題(幾何)はもちろん絵図の方から入り、ことばで説明(証明)して行くことで右脳と左脳の情報交換が否応なく働かされます。

 7.以上のことから「絵の力」と「ことば力」の両方を生かして教育・学習して行く事が如何に大切かを再認識することができたと思います。従って、ノートを取る段階に入っても、それを継続していくことが創造的教育には欠かせないのです。 左脳だけではなく、創造や発想を得意としている右脳をもっと磨いて創造性の豊かな人材を育てて行かねばなりません。
 そのような考えで編み出されたノートが「鎌倉ノート」です。左余白・右横線入り形式を持ったノート類全般を指しています。そして、鎌倉ノートの取り方の基本は左余白にイメージ(絵図)を描き、右側にそれを説明する文章を書くようにします。 そうすれば左脳と右脳にまたがって情報処理をすることが可能となり、創造力は一段と増すでしょう。

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