What文は5W1Hから8W1Hへと拡大し、最終的には9WHとなりました。“シンプル イズ ビューティフル”と言いますが「言語は人類の頭脳が長くかかって生み出した一つのシステムである」ということを知らされる思いです。

 では9個の疑問詞について英語以外の言語ではどうなっているのでしょうか。左表のようにドイツ語はすべて「W」で始まっています。デンマーク語は「HV」、ラテン語は「QU」で始まり、インドの古典語であるパーリ語は「K」になっています。

 世界の言語は約6800あると言われていますが、それぞれの言語で「9個の疑問詞」をどのように表現しているでしょうか? これは大変興味深いものがあります。なぜなら、たとえ言語が違ってもこれら9種類の質問をすることで、物事の本質を把握していたに違いないからです。

 例えば日本語は複雑です。接頭語の音で区別すると いつ「I」どこで「Do」だれが「Da」なぜ「Na」などI系・D系・N系の三種類が共生していることが判明します。
 言葉ほどその民族に固有に備わるものはないわけで、その中でも「疑問詞」こそは思索の根幹をなしており、他から簡単に借用するものではないのですから、その混在の事実は日本民族あるいは日本語の形成過程を知る上で大きな手掛かりになるはずです。

 一方、日本人のルーツはDNA鑑定によると縄文人には二種類あり、その内の北方系の民族が今のアイヌに残っていて、南方系の民族が今の沖縄に残っているそうです。また稲作をもたらした弥生人は一種類で大陸・半島系であることが判明しています。
 このような視点からすれば、日本民族のルーツといわれる縄文北方系/縄文南方系/弥生系が持っていたそれぞれの言語にD系/N系/I系のいずれかが対応していると考えるのはごく自然ではないでしょうか?。

 大野晋「日本語の起源」新版(岩波新書)によれば、弥生人は稲作(イネ)を伝えた南インドのタミル語も使用していたということですから、I系は弥生人に由来しているのはほぼ間違いないと思われます。残りのD系とN系ですが、濁音が多いD系が縄文北方系で、清音が多いN系が縄文南方系ではないかと私は考えています。

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