1)「ひふみ数」との出会い

 日本の古神道には「ひふみ算法」なるものがあり、1から9までの数字で全ての数字を表すことにしていたということを知った。現代数学でいえば(mod 9)ということになろうが、1,2,3,4,5,6,7,8,9、の次は10ではなく1に戻るのです。
 この算法に因れば10は1、11は2、12は3、14は5、15は6となる。つまり10の位と1の位の数を足した形になっている。また18は9となるが今の考えでは9=0となる。19は1、20は2といった具合になる。要するに「ある数を9で割って余りが出たらその余りの数をある数に置き換えること」になるのです。
 いかに大きな数でも1から9までで表現してしまうのでです。例、144=9=0、233=8、377=8等
・・・これは驚きであった。10進法に慣れてしまった習慣が怖い。まあ、コンピュータは2進法で出来ているのだからこの際は頭を柔らかくして考えよう。

2)フィボナッチ数との再会と循環性について

 フィボナッチ数をゼロからスタートさせて0.1.1.2.3.5.8.13,21,34,55,89,144,233,377,610.987,1597,2684,
4181,6865,10946,17711,28657
,46368,75025,121393…
と認識し、更にこれらを9モード(ある数を9で割りあまった数をその数値に置き換える操作)で変換すると0,1,1,2,3,5,8,4,3,7,1,8,9,8,8,7,6,4,1,5,6,2,8,1,0,1,1….となります。
 その数列は24項目ごとに同じ数列が循環的に現れることが見て取れます。9モード以外で計算しても多くが12ないし24での繰り返しが見られます。
1日を午前12時間、午後12時間合わせて24時間でカウントするのと近似しています。

3)「ひふみフィボナッチ級数」円環モデルの構築

 フィボナッチ数には循環性があるらしいことは専門家には知られていたようですが、今回ひふみ数との出会いにより、独自にその循環をはっきりと見つけることが出来ました。しかも陰12と陽12の組み合わせで合計24にて循環していたのです。
 さらに、半円形ドーナツ型の大きさの違う磁石が組み合わされる場合をイメージするとこのようにプラスとマイナス極が交互になって安定するのですが、「ひふみフィボナッチ級数」円環モデルはその姿に一致します。

4)分数多角形との出会い

 岡部恒治・桃崎剛寿編による「数学脳」−シンプルな図解ができればひらめき力がアップする!−日本実業出版社2006.8発行にて分数多角形なるものを知った。ピタゴラス学派は紋章に五旁星(★)を選んでいるが、これは正5/2角形(または正5/3角形:逆周り)といえるものであった。
 ちなみに、このWebサイトのシンボルマークであるハリナガリンボウガイは正9/4角形と言えます。またこの貝は日本近海にのみ生息している貝であり、9という数にうるさい貝です。というのは、針の角の10本目が生えかかると自分の出す体液で溶かしてしまい、常に9本を維持している面白い貝なのです。従ってこの貝を使って太古の日本人はひふみ計算をしていたのかも知れませんね。ホント!

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