<2011年3月11日の東日本大震災で亡くなられた20,000人を慰霊する意味を籠めて、折り紙で神聖なるピラミッドを折り、祈るものです。>

良く知られているように、エジプトの代表的な大ピラミッドは黄金比に基づいて造られています。
そのギザの第一ピラミッド(クフ王の墓と言われて来た)は底辺の二分の一:斜面の長さの比率が1:Φすなわち1:約1.618になるように造られています。従って高さは√Φで約1.272になり、4つの側面の面積の合計と低面の面積の比が黄金比になります。
また、ヘロドトスが残している『大ピラミッドは側面の三角形の面積が高さの平方と等しくなるように造られた』という話は事実で、幾何数学的に同じことが表現されていたわけです。

ミスターピラミッドこと松本英樹氏はその考えにより折り紙でピラミッドを最近設計製作されました。私の知る限り、これは世界初です
正方形の折り紙から(1+√5)/2= Φ≒1.618の黄金比を折り出すことが出来るという私からのヒントを基に実際のカタチにされた松本氏の熱意には脱帽いたします。

一般には、正四角錐や底辺と斜辺が等しいピラミッド風の折り紙などは既に作られていましたが、残念ながらピラミッドの真髄を捉えてはいないのでした。
ピラミッドがピラミッドとして神聖なる意味を持つ由縁はやはり黄金比にあると考えて良いでしょう。黄金比は元々は神聖比例と呼ばれていたのですから。

早速にそれを実践してみたのが左の作品です。
作り方は松本氏の下記サイトに出ていますので、是非ご覧ください。
 http://www5a.biglobe.ne.jp/~pyramid/makepyra.htm
 『このピラミッド、意外と丈夫で、中が卍の構造になっております。
もっちりとした重厚さが、手作りの味わいです。どなたも簡単に制作できるように工夫応(クフ王)。・・・・ちょっとPR風にまとめてみました(笑) 』 :松本氏のコメントです。

手作リした人:千々松 健

2011年4月6日初版、5月11日追加

2011年7月11日 21世紀マンダラとのコラボレーションを追加。
●▲■で「宇宙」を表現しているつもりです。

2012年1月18日 一部修正