5-4.日本語のルーツ

◇What文は5W1Hから8W1Hへと拡大し、最終的には9WHとして統一化できることが判明しました。“シンプル イズ ビューティフル”と言いますが言語についても同じです。「言語は人類の頭脳が長くかかって生み出した一つのシステムである」ということを再認識させられました。

◇では9個の疑問詞について英語以外の言語ではどうなっているのでしょうか。ご覧のようにドイツ語はすべて「」で始まっています。デンマーク語は「HV」で、ラテン語は「QU」で始まり、インドの古典語であるパーリ語は「」になっています。

◇世界の言語は6800余あると言われていますが、それぞれの言語で「9W」をどのように表現しているかを知ることは大変興味深いものがあります。なぜなら、たとえ人種が違ってもこれら9種類の質問をすることで、物事の本質を把握していたに違いないと考えるからです。

◇例えば日本語は複雑です。接頭語の音で区別すると いつ「I」どこで「Do」だれが「Da」なぜ「Na」などI系・D系・N系の三種類が共生していることが判明します。
◇言葉ほどその民族に固有に備わるものはないわけで、その中でも「疑問詞」こそは思索の根幹をなしており、他から簡単に借用する外来語ではないのですから、その混在の事実は日本民族あるいは日本語の形成過程を知る上で大きな手掛かりになるはずです。

◇一方、日本人のルーツはDNA鑑定によると縄文人には二種類あり、その内の北方系の民族が今のアイヌに残っていて、南方系の民族が今の沖縄に残っているそうです。また稲作をもたらした弥生人は一種類で大陸・半島系であることが判明しています。
◇このような視点からすれば、日本民族のルーツといわれる北方系縄文人/南方系縄文人/西方系弥生人が持っていたそれぞれの言語にD系/N系/I系のいずれかが対応していると考えるのはごく自然ではないでしょうか?。

◇大野晋「日本語の起源」新版(岩波新書)によれば、弥生人は稲作(イネ)を伝来した南インドのタミル語も使用していたということですから、I系は弥生人に由来しているのはほぼ間違いないと思われます。残りのD系とN系ですが、濁音が多いD系が北方系で、清音が多いN系が南方系ではないかと私は考えています。この点の専門的な解明については是非とも日本の言語学関係者にお願いしたいと思います。(2010.3.9 一部追加修正 千々松健)
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