11-4.独創とは何か?

◇科学雑誌「ニュートン」編集長の竹内均東京大学名誉教授は独創力とは何かについて次のように述べています。
 『一言で言うと独創とは異質なものと異質なものをつなぎ合わせることである。さまざまな要素(断片)の新しい組み合せをつくることである。新しい順列、配列を決めると言ってもいい。多くの場合誰かが勝手につくったつながりを断ち、断片を独立させることで新しい組み合せをつくるための「自由」を手に入れる。そして解き放たれた断片をつなぎ合わせ新しい意味を持たせることが創造的行為である。そしてそれをなさしめるのが「独創力」である。「独創力」によって、私達は従来の古いパラダイムから抜け出し、新しいパラダイムを獲得するのである。これは即ち「時代の進歩」である。』・・竹内均著「頭をよくする私の方法」(三笠書房)より

◇更にボアンカレの「科学の方法」やデカルトの「方法序説」、「KJ法」の生みの親である川喜田二郎の「発想法」を引用して『独創とは要素の新しい結合や配列である』と総括しています。

◇この様な視点から、この『マンダリックス』を客観的に見るならば、曼荼羅とマトリックスというまったく異質なものをつなぎ合わせている点、What文を作る疑問詞を一度バラバラにして「断片」化、「自由」化し、しかも従来の5W1Hというつながりを断ち、3Wを新しく追加して、行にはコミュニケーションを採り、列には行動様式を採って3行×3列=9要素のマトリックスに体系化して(配列を決めて)発想回路としての新しい意味を持たせている点で、ここに言うところの「独創」といえるでしょう。
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