玄奘三蔵の翻訳による般若心経は日本に伝来した大乗仏教典では、宗派を超えて唱えられているお経です。書道の時間では、お手本として写経されています。そのためでしょうか? 改訂は施されずに現在まで,手が加えられていないようです。
 しかし、新しいインターネット時代に合わせて一度は改訂しましょう。この際ですから、内容をよく吟味し、誤訳を改めて、声を出して読みやすいように、暗誦しやすいように、韻を持たせてリズムカルに、三拍子に近く再編集を試みました。

 これは先に公開した新改訳般若心経をより進めたものです。カタカナ部分は原語である梵語の音声をそのまま表しています。

 最初の一行目の「度一切苦厄」は原文には無いので外しました。同様の理由で「遠離一切転倒夢想」の一切も外します。また「故説 般若波羅密多即説呪曰」も省略しました。声を出して、何回も繰り返して読む内に違和感を覚えたからです。

 写経用としては現状のものでも良いとおもうのですが、各個人が実際に声を出して唱えるには、最適な構成にすべきと思います。

 若い人々には「温故知新」をしながら、大乗仏教の新しい地平を切り開く勇気を持って欲しいと願っています。次の世代に良い伝統としての遺伝子を引きついで行くための工夫が必要です。それこそ般若心経も「無常」いや「非常=常に非ず」なのです。

 最後の呪文の箇所は 大幅に書き改めてみました。
   『カテカテハラカテ ハラミカテ ハナハラミカテ ホシソハカ』

<カテは「神に向かって」往くコト。ハラは「波螺」で螺旋状の波のようなカタチ。
ハラミは「波螺の内容」を示していて、例えば「前の二つの数を加えて次の数にする」という数理操作(パラメーター)のコトです。サンスクリット語のパラミーターとは同源と考えてよいでしょう。
ハナはハンニャ=般若に通じて、大いなる宇宙意識レベルの智慧といえます。
ホシソハカは「星ぞ墓」と書きます。ヒトは死んだらお星様になると言い伝えられていたコトが思い出されます。>


   (2014.9.6修正版 千々松 健)