◇21世紀にふさわしい読み物のあるべき姿を「Web−E−Book」と名づけました。「人間は見てわかる動物である」と言われています。歴史的に、見てわかる読み物の進化をたどると、絵巻物から絵本へ、そして「Web−E−Book」へと進化して行くことが理解できます。この「Web−E−Book」は他の関連サイトにリンクを張ったり、音声・音楽、静止画・動画なども取り込みが可能ですから、ますます楽しみなものに発展するでしょう。そして、ホームページそのものが個人の情報発信基地化して行く中で、これが電子書籍の新しいスタイルになることを願うものです。

◇左の図を見ながら、読み物の歴史を大きく眺めて見ましょう。
その昔、書物は「巻物」スタイルが主流でした。これを第一段階と呼ぶとすれば、その性格はスクロール性にあったといえるでしょう。次の第二段階は「綴じ本」スタイルです。それは15世紀中頃の活版印刷技術の発明により(グーテンベルグ)、大量に行き渡り完成しました。その性格はページ性にあります。この第二段階までは、ポスターや新聞も含めて紙面が使用されました。

◇では、コンピュータが誕生してインターネット時代に入った現在、第三段階の読み物はどんなスタイルに変わるのでしょうか? 私は個人ホームページを作成し始めて、一つのヒントを得ることが出来ました。それはフレームです。従来の本のように両開きのスタイルで見られるようにするためには、フレームで画面を二つに分け、左と右のページとして見れば良い訳です。更に、テキストを下にスクロールして読んで行くと、タイトルが見えなくなる恐れが有りますが、上部に帯状の一フレームを設定すれば、タイトルをそこに独立させ、固定できるのです。

◇従って画面での仕上がりはT字型のスタイルとなります。この段階で本の持つ両ページ性の継承が可能となります。また既に実際の操作で体験のようにテキスト部分は画面内でスクロールをして読み進めることが出来ます。ただし全てをその作業で行う訳ではありません。例えば章・節・絵図の単位を一区切りにして、次のハイパーテキストへはクリックします。

◇私の持論でもある「8字型両脳読書法」では、左フレームに絵図や写真と言ったビジュアルものを一つ置き、それに関する解説文をテキストとして右フレームに持ってきています。
◇また、その解説が長くなって、従来の本であれば次のページに入ってしまうような場合でも、この「Web−E−Book」では右フレーム内だけを下にスクロールして行けば、どんなに解説文が長くなっても、左の絵図をいつも見ながら読めると言う利便性が発揮できます。これは巻物のスクロール性の良さを継承しています。

◇このように考えて、第三段階の新しい読み物のスタイルを「Web−E−Book」と命名しました。イー・ブックと呼んでも良いのですが、ヴィジュアルな本という意味で「絵ブック」と呼んでみたいと思います。